抗菌と抗ウイルスの違いって何??

2021年1月8日 お知らせ

こんにちは 🙂

最近よく聞く言葉で「抗菌」と「抗ウイルス」を耳にすることが多いと思います。

まだまだ続くコロナ感染拡大防止のために、正しい知識として上記の違いについて説明しますね!

まずは細菌とウイルスの違いから説明すると…。

「細菌」と「ウイルス」の違い

細菌とウイルスはどちらも他の生き物に感染し、増殖するというイメージがあるかもしれませんが、両者で大きく異なります。

細菌:細菌は栄養を取り込むことで細胞分裂を行い、自ら増殖することができます。そのため、生物に感染する際には、体内で細胞分裂によって自己増殖しながら細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷つけることで病気を引き起こします。

ウイルス:ウイルスによってはエンベロープと呼ばれる脂質の膜を持つ場合もありますが、細菌に比べてシンプルな構造で、細胞を持ちません。

細胞を持たないウイルスは自己増殖することができないため、他者の細胞に入り込み、DNA、もしくはRNAの増殖機構を利用することで増殖します。

上記のように病気を引き起こす作用そのものが異なるため、治療において差異が生まれます。細菌感染による病気の場合には抗菌薬、つまり抗生物質によって治療が可能ですが、ウイルスには効果がありません。また、抗ウイルス薬は、種類が少なく、インフルエンザや口唇ヘルペスといったごく一部のウイルスに対する物しか存在しません。

細菌とウイルスが全くの別物であることがわかったところで、両者からの感染を防ぐための「抗菌」と「抗ウイルス」の違いも明らかにしていきましょう 😳

抗菌:SIAA(抗菌製品技術議会)によると、抗菌とは細菌を長時間増やさないようにする事と定義されてます。抗菌加工製品の場合には、加工されていない製品と比較したとき、製品表面での菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)と規定されています。つまり、抗菌とは「菌をごくわずかしか増やさない事」を意味し、ウイルスへの対策とは完全に分けて考える必要があるものです。

抗菌加工製品としては、一般的に下記の商品があります。

日用品など:まな板、スポンジ、ゴミ箱、エアコン、空気清浄器

住宅建材:壁紙、キッチンカウンター、便器、床材

これらの製品に抗菌加工がされている場合、表面に付着した菌は長時間経っても大きく増加しないというわけです。

補足ですが、「抗菌と謳っているものはウイルスには効果がない」というわけではありません。例えば、抗菌建材の定番として【漆喰】はインフルエンザなどのウイルスに対する有効性が実証されています。

重要なのは、「抗菌」と「抗ウイルス」を分けて考え、抗ウイルス効果を期待するのであればその製品や素材、処理がウイルス対策になるかどうかをしっかりと考える必要があるます。

抗ウイルス:抗ウイルスとは、ウイルスを不活化させることを指します。ウイルスの不活化とはつまり、ウイルスの外部組織を破壊することで、生物の細胞に侵入して増殖する機能を失わせ、活動を停止した状態にする事です。

※抗ウイルスを謳うためには抗ウイルス試験の活性値2以上必要になります。

一般的な方法としては、アルコール(エタノール)や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤による不活化が挙げられます。

ウイルスは脂質でできたエンベロープという二重膜を持つ「エンベロープウイルス」とエンベロープを持たない「ノンエンベロープウイルス」に分類されます。

エンベロープは、アルコールに弱い性質を持つことから、エンベロープウイルスに対してはアルコールを含む消毒剤による不活化が有効とされます。

【エンベロープウイルス】に分類されるもの

インフルエンザ、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルスなど

猛威をふるっている新型コロナウイルスもエンべロープウイルスに分類されています。※オプティマスHPより抜粋

長々と「抗菌」と「抗ウイルス」について説明してきましたが、それぞれ用途に合わせて施工する必要性がある事を理解し、使用する商品が安心な材料かどうかが大切になります!

弊社で採用している商品は、国際基準に基づいた【ISO21702 抗ウイルス性能評価試験】をクリアしている商品を使っています 🙂

新築住宅だけではなく、既存住宅、医療・介護施設はもちろん公共施設や商業施設、オフィス空間、車内などの空間に施工することができ、多くの人々の感染予防に役立てられる商品です。

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正しい知識と用途に合わせて、感染拡大防止に努めていきたいですね!!